全中建若手経営者懇談会

今日は全中建の若手経営者懇談会に出席してきました。場所は東京竹橋にあるKKRホテル。全中建は全国の中小建設業者で組織されている団体ですが、今回管理人は茨城代表として細谷顧問と一緒に初めてこの会に参加いたしました。
久喜駅から湘南新宿ラインの快速に乗って池袋へ。山手線に乗り換えて高田馬場地下鉄東西線に乗り換え竹橋と約移動時間は1時間半程度で会場に着きました。
全中建会長の挨拶からはじまり鳥越座長の挨拶。驚いた事に鳥越座長は以前からの知り合いでまさかこのような大役を務めていらっしゃるとは思いませんでした。
その後は第一部の講演 日本マルチメディア・エクィップメントの高田社長が講師としてお話いただきました。内容は・・・ごく当たり前の事を話してるなぁという印象。そんな事わざわざ言われなくてもしっとるワイ!的なものでチョットガッカリ。
第二部を終えて第三部は国土交通省の建設業課長のお話でした。これは具体的な数字を上げての説明だったので非常に興味深かったです。政権交代による今後の公共投資額の推移予定など「なるほど・・・更に厳しい状況になるな」と思い知らされました。
第3部の終わり頃に電話が入ったために席を離れて外に出て用事を済ませ会場に戻る途中に懇親会の来賓である「脇雅史」先生とばったり。脇先生は我々が主管した全国建設青年会議の時に基調講演をしていただいた経緯があるのでご挨拶させていただきました。

さて、懇談会も終わって会場を移動しての懇親会。脇議員をはじめ佐藤信秋議員も出席されての開会。冒頭の挨拶で脇先生は今の国土保全体制を非常に心配されているとの挨拶。推進する側の大臣が削減削減を掲げているこの状況では国土の安全は誰が守るのだ?と話されておりました。まさにその通りですね。管理人の会社のような零細建設会社には国土を守るなんていう技術は無いので、一納税者の視点で話を聞いておりました。

その後は立食形式での飲食が始まり、全国各地から集まった同業仲間と名刺交換や雑談で情報交換。そして脇先生が我々のテーブルにきての懇談が始まりました。ある会員は「もっと建設業界だけでなく幅広くPRして票を集める方法を取ったらどうですか?」との意見に脇先生は「僕の使命は建設業界の声を国会に届ける事。数十万人もの建設業従事者がいる団体の声を聞き国会で発言することを考えてやってきている。今更きれいごとを並べて支持を訴えるつもりは無い」ときっぱり。非常に分かりやすいお答えでした。
八ツ場ダムの問題など結構熱い会話になっても終始一貫「国土を守る・建設技術の維持」を根底とした発言に「やはり国会議員は説得力あるなぁ」と感心しきりでした。そして予定時間を半分消化した頃先生方は帰っていかれました。

そして今度は民主党にバトンタッチ。民主党の先生は平智之先生。平先生は何度も我々の講演にも来て頂いているずっと前からの知り合い。その頃は何度も水戸の居酒屋で酒を酌み交わしながら建設業界の今後を語り合った仲間です。でも・・・その人が民主党から立候補され当選されたという衝撃は大きなものでした。
「久しぶりー!」と声をかけてくれた平先生に思わず聞いてしまいました「あの頃の先生と考え方は変わっていませんよね」と。
先生は少し黙ってから「変わっていないよ。でも膨大な公共事業の中をキチンと再整理しなきゃいけないと思っている」との答え。それは必要かもしれないけど、いくら整理するとはいえ補正前の予算から14%削減なんて・・・本当に正当だと思うのですか?を詰め寄ってみた。総予算95兆円の中の建設予算5兆円。仮に全て削減したとしても90兆円の予算が必要なのです。福祉予算は30兆円を超えようとしているこの時代に建設予算を削ったから全てがよくなるような説明をしていますが、それはちょっと違う。と管理人は思うのです。

まずは無駄を排除する。と言いますが、その無駄というのは、事業によって恩恵をこうむらない人にとっては全て無駄なんです。カットする事は美しく見えますが、それが単なるパフォーマンスになって取り返しのつかないことになってしまうのでは・・・と管理人は思うのです。
でも、マニュフェストを掲げ勝利した民主党ですからその約束に向けて全力で向かっているという姿はとても素晴らしい。だからこそ実現する前のしっかりした検証も必要だと思います。中止したらどんな影響が出るのか?それをしっかりと検証してフォローできる政策をお願いしたいと切に感じた管理人でした。