高校生現場実習

gokaken2009-07-01

今日は高校生現場実習の初日でした。この事業は建設業協会の事業で実施は未来協議会が担当しているものです。いつもは地区の役員としての出席ですが、今年は人材育成委員会委員長として出席しました。
この事業は現役高校生を対象に建設業という仕事に実際に従事して、その魅力・大変さを肌で感じてもらい、少しでもこの業界を感じてもらおうという目的です。将来の職業選択のときにこの経験が役に立てばという思いです。
12時開始ということで11時半に会場入り。支部長は既に到着されていて昼食後に開会です。12時開会なので5分前に支部長を案内しながら教室に入ると・・・?生徒が誰もいない。。。12時になって集まり始めました。最初に入ってきた生徒たちは「こんにちは!」と元気良く挨拶してくれていたのですが、だんだん声も小さくなり最後にはシャツは出しっぱなしズボンは腰履き・・・時間には遅れるわ服装はだらしないわで「こりゃ〜失礼だろ」と違和感を感じました。先生がキチンと指導するのかな?と思っていましたがそのまま開会。校長先生の挨拶が始まりました。生徒の態度を見ていると「学校がやれっていうからやってやってる」という態度があからさまに見える生徒が数人。椅子にふんぞり返って「めんどくせーなぁ」という態度の生徒が数人。
ここにくるまでにどれだけ我々が時間を費やしていると思ってるんだ!と腹の中は怒りモード。受け入れ企業の方たちも忙しい時間を生徒のために3日間も費やさなくてはならないのです。企業側からすれば「子供たちにために」という思いだけで担当者の給料も払わなくてはならないんです。その生徒たちがこんな態度でいいのか??注意もしないでこのまま各会社に行かせてしまえばそれでいいのか?と疑問ばかり。
支部長の挨拶になっても変わらず。支部長は用意された挨拶原稿を読み終わりましたが、その後一言言って下さいました。
「企業トップはどんな時でも身だしなみが一番気にするところだから、身だしなみには一番気をつけなければならない。」
「これから数年後に社会に出ると思うが、面接の時には身なりをきちんとするように心がけなくては社会にでて苦労する」
と子供たちに対して話してくれました。やはり支部長も管理人と同じようにあまりの態度の悪さが目に付いたのでしょう。しかしそれを聞いて気がついた生徒はゼロ。せめてこの場だけでもその言葉に反応して欲しかった。
支部長挨拶も終わって先生から服装の注意をしてくれるのかな?と待っていましたがそれも無し。さすがにあったまに来た管理人は「先生!生徒達の服装点検をやってください。このままでは各企業の指導者の方に失礼だ!」と言ってしまいました。先生は何事だ?と驚かれたようですが、とりあえず生徒達の服装を直して進行。
支部長は多忙のために途中退席されましたが、管理人に「それでいい」と一言だけ話されて帰られました。
その後は新しい試みで学校から要望された「足場組み立て体験」を実施。このために未来協議会会員のS君が自社にある足場を無料で貸し出してくれました。もちろん運搬も自分でトラックで来てくれたんです。「せっかくやるのなら子供たちのためになれば」という思いはみんな一緒。でもこの思いを子供達にしっかり伝わっているのかはすごく疑問です。
組立の指導をしながらも「めんどくさい」「恥ずかしい」などと自らやってみようという子供は数人。まぁ高校生だから仕方ないとは思いますが・・・

管理人も高校生の頃はそれなりでしたが、目上の人に対する口のききかたや接する態度は気をつけていました。ふざける時はふざけていいですが、やる時はしっかりやる。これって当たり前の事ですよね。。。それって日々の生活の中で身につけていくものであると思うんです。「この子供たちはこれが当たり前だから」と半ば諦めているようではちょっと寂しい気がします。
あと数年後には社会人として仕事をして生活していかなくてはならない現実がすぐそこまできています。道理の通らない事でも唇をかみ締めて我慢しなくてはならない事がたくさんあります。その一つ一つを乗り越えていく根性と気概がなければならない。それは学校生活の中でも培っていかなくてはならないのでは無いでしょうか?
人に対して失礼の無いように。この基本をしっかりと身につけなくてはならない。
実習は全部で3日間です。この3日間で社会とは何かを少しでも感じ取ってくれればと切に願う管理人です。