新経営事項審査

gokaken2008-02-22

今日は水戸のメディカルセンター内にある健康プラザで新経審について勉強してきました。われわれ建設業者が公共工事を受注するに当たっては必ず経営事項審査というものを受けます。これは数ある企業を一定のルールで数値化して点数をつけ評価するもので、企業格付けの大元の基本となるものです。今までの経営事項審査は設備投資のための長期の借金と資金繰りのための短期の借金が同列に扱われたり、固定資産を持つとマイナスになったりと健全に経営しているのに思った評価が得られないという現実がありました。ということは・・・新しく起業した会社や、機械などを持たずに営業している会社が大きな評価を得ると言う矛盾がありました。それを今回は大きく見直しをかけてその矛盾に対応したものです。企業の価値・評価を受ける側にとってはすごく気になる事柄ですからどこがどのように変わったかを大枠ででも把握しておかなければなりません。
今回の講習では「Y評点」という経営状況についてのみの話しでした。大きく変わった点は「借入額ではなく支払利息」に主眼を置いた評価に移行した事でした。低金利・無金利での借り入れであれば大きな額であっても今までのように減点は少なくて済むようです。そして一番の重要項目は「自己資本と総資産」これが低いとどうにもならないという点です。まぁこの項目は以前の経審でもそうでしたが、よりその評価は厳しいものになっております。自己資本は営業をはじめてからの利益の積み重ねですから営業年数が長く、よい経営をしているという点を大きく評価しているということです。当社でシミュレーションをかけた結果、Y点は思ったよりも下がらなかったので少し安心。上限値が全体的に下がったので、分布的には下がるのは覚悟していたのですがその下落幅は想定内でした。
ドンドン変革を続けている建設業界の中では、いかに早く情報を得てそれに対応するかが必要になってきます。その時点になってあたふたするよりも少しでも知識を得ているようにしなければならないと思う管理人です。