関東建設青年会議総会

gokaken2007-08-27

今日は関東建設青年会議通常総会に出席した。その前に3時から関東地方整備局にて委員会が開かれた。僕が所属する委員会は「環境共生・創造委員会」という非常に高尚な名前の委員会。工事現場・建設会社における環境について考える委員会。なにかいい案は無いかといろいろ考えてみるけど、現場においてもやれることはやっているのが現状。排ガス対策型の機械を使っているし、それも低騒音型だし、産業廃棄物の処理は法律にのっとって的確に処理している。現場周辺の清掃も行っているし・・・なにか環境にいい目新しいものは無いだろうか??と話していると、行政側委員の横浜国道事務所長が「花いっぱい運動」という提案をしていただいた。国道に多年草を植えてボランティアで管理していこうという運動を現実にされているようだ。無機質な道路であるけれど、そこにキチンと手入れされた花壇があると確かに綺麗だしゴミも捨てなくなるだろうなぁ。と率直に感じた。確かにその管理には手間がかかるだろうけれど、建設業のイメージアップという点から見てもいい方法かもしれない。

その後、ラフレさいたまにて総会。中島整備局長以下企画部長・企画調整官・整備局各事務所長皆様が出席頂き盛会に終了した。整備局長の挨拶の中で非常に感銘を受けたお話があった。

土木建設といえば、肉体労働という観点でのイメージが強い。しかし、現実は違うと言う事に皆さんが気づいて欲しい。力さえあればできる職業ではない。ラインの製品を作るのであれば決められた手順で決められた動きをすれば商品は出来上がる。しかし、工事は違う。何も無いところに要求される構造物を経済的に作る仕事であるからだ。その目的を達成するためには、土木技術だけでなく、電気・機械・ITなど様々な知識を総動員し、それをマネージメントしながら作っていかなければならない。言い換えれば様々な分野の「知的頭脳集団」が工事現場である。そして相手は機械や材料でなく自然。あるがままの土を動かし、コンクリートを使い、目的の構造物を作る。普段は当たり前にやっているけれど、考えてみればこれほど最先端の技術が集結した仕事は他には無い。3Kだと言われているけれど、現実は違う。様々な技術と知識と資格を持った人たちが集まって一つのものを完成させる醍醐味は特有のものである。」というお話だった。
その後に開かれた懇親会で中島局長に挨拶に行った時にその話しに非常に感銘を受けたと言う話しをしたら、とても気さくにその詳細を語っていただいた。国土交通省関東地方整備局長といえば、関東の土木行政のトップ。普段は会いたくても会えない人であるが、こういう団体に所属していると世間話のようにお話しする事ができる。その人柄もあるけれど、「俺は局長だ!」というオーラを全く出さずに我々の話を聞き、自分の考えを話し率直な意見交換をしていただけた。やっぱり頭がいいだけではトップにはなれない。人格・頭脳がともなってこそのリーダーであると心底思った。
その後は岡村企画調整官と地方行政についての意見交換。東京国道事務所長・大宮国道事務所長と談笑してあっという間に時間が過ぎてしまった。いつもは雲の上の存在でしかない人たちが冗談を言いながら楽しく過ごす事ができた。もっとたくさん話したかったなぁ・・・と思ったが、時間なので仕方が無い。
これを機会に昨日知り合った皆さんにお礼のメールを送る事にしようと思っている管理人である。