たたら製鉄見学

gokaken2007-01-26

今日は小学校の授業参観日。と言っても平日なので昼休みを利用してチョコッと学校に行ってきました。それは「たたら製鉄」という体験学習を見学するためです。児童が河川敷で磁石を使って砂鉄を集めることから始まり、それを製鉄する技術だそうで、古代から伝わる非常に貴重な技術だそうです。
古来から伝わる日本刀もこの製法でできた「鉄」を使用して作られるそうで、不純物の極めて少ない上質の鉄であるそうです。時間的に30分程度しか見学できなかったのですが、その作業は壮絶そのもの。吹き上がる炎との戦いのように感じました。上質の炭を入れて砂鉄を入れる。また少ししたら炭を入れて砂鉄を入れる。ずっとその作業の繰り返し。今では簡単に鉄というものは手に入る時代。しかし、その鉄を作ると言うことは本当に大変な作業なんですよね。その苦労は全く知らずに生活していても何の不自由もありませんが、その大変さを知ることによって「鉄」というものに対し感謝の気持ちを持てたことも事実です。産業革命などによって大量生産時代が到来し、使い捨ての時代になった。しかし、今だからこそこのような体験を通して身近にあるものが大変な苦労と技術の積み重ねによって作られてきたと言うことを忘れてはなりません。
今回の作業に従事していた高学年の生徒さんたちはもとより、それを見学していた生徒皆さんがその大変さを感じたことと思います。と言っている管理人もその児童の一人になっておりました。このような体験をボランティアで実施してくれている五霞町工業クラブの方たちやそれをしっかりと教育に結び付けている教員の皆様に対し頭が下がります。貴重な見学をした管理人なのでした。

炉の中にたまったノロを出す先生

送風で炉の温度を上昇させます

噴上げる熱の中に砂鉄を入れる生徒