今年の現場も軟弱地盤との戦い

gokaken2006-12-18

数年前から境土地改良事務所様から受注する工事が地元地区では無く「南総地区」をいただいている。
この現場は昔の湖沼を干拓して農地としたために、かなりの軟弱地盤であり水捌けも極めて悪い。だからこそ農地整備が必要であるし、農地を保有されている地権者の方の工事への期待も大きなものである。一面に広がる広大な農地。その真ん中を飯沼川という川が流れ、それは下流にある菅生沼に注いでいる。菅生沼は冬になると白鳥が飛来することでも有名な場所。多くの自然が残されてそのほとりにはミュージアムパーク茨城県自然博物館がある。当然干拓前はその菅生沼が大きく広がっていた場所であるから地盤は軟弱であることがその歴史からもわかる。
ちょっと大き目のバックホウが歩くと「ユラユラ」と地盤全体が揺れ、トラックが走ってもガタガタと振動する。地盤を掘ればすぐに水が湧き出し、その水に土が溶けてしまうととんでもなく厄介な作業条件になってしまう。今回の工事は水捌けが非常に悪い水田のなかに水を導く水路を築造する工事。もともと悪い地盤に中を掘削するのだからかなり難しい施工になると思う。代理人は最近当社に入社した大○さんだが、現場経験は国土交通省などの官公庁を仕上げてきた経験を持つ社員。役所との打合せも施工計画も順調にこなして最近現場着工となった。何度か現場を見に行っているが、やはり綺麗で整然としている。きれいな現場は見ていて安心できるし、施工の品質も高くなると思う。下請けさんもよい人柄の社長さんなのでかなりよい仕事となると期待している。
現場では突発的なことが発生するし、それに対応する機敏な判断が要求される。天気などの気象条件でもその条件は大きく異なってくる。だからこそ段取りが一番大切であるし、現場管理が重要視される。安全・品質全てに配慮しながら一日一日を積み上げていかなければならない。
毎年施工させていただいている南総地区であるが、今回の現場条件が一番厳しいかな?と感じる管理人である。