値上げラッシュ！

原油高騰での値上げラッシュが続いていますね。何でもかんでも石油が関係しているんだと痛感させられる日々です。我々建設業界も材料値上げのオンパレードに悲鳴を上げています。燃料はもちろん鉄鋼などの材料も高騰し、当社が主力としているアスファルト舗装の材料も急激な値上がりをしています。
本来であれば、仕入れた価格は工事費に反映していくものですが、現実はそうではありません。価格の高騰に単価が追いついていかないのです。建設工事は長期にわたる期間が必要ですから、契約当初の価格が終わる頃には倍になっているなんて事もあります。しかし、契約変更していただければいいのですがなかなかそのようにはいきません。
請け負ってしまったものは責任をって仕上げなければなりません。それによって材料の差額は赤字でも吸収しなければならないのが現実です。その分のマージンを契約時点で上乗せしておければいいのですが、それでは価格競争に勝つ事はできません。この現象は建設業界だけでは無いのでしょう。全ての業種においてあてはまる事だと思います。

税収不足が良く議論されていますが、企業の収益が悪化すればそれに伴って税収も更に悪化するでしょう。そして収益力悪化に伴い、給与にも影響する事も避けられないでしょう。今の日本は悪のスパイラルに入っているように思います。今はまだまだ序の口で、今後更に悪化するように思われます。何とかならないものなんでしょうかね。利益を上げさせて税で回収するか、それとも現在のように販売の入り口で確実に税をとるか・・・確実なのは後者のほうでしょうね。でも、このままの痛みをいつまで耐える事ができるか・・・今後が本当に心配な管理人です。