絵ロウソク体験

さて、次はあまり聞いたことが無いのですが「絵蝋燭」という伝統工芸品の絵付け体験に行きました。
お世話になった「ほしばんロウソク店」さん
0242-27-1873
965-0044 会津若松市七日町3-33

絵蝋燭とは・・・
会津絵蝋燭は、五百年余りの歴史を持ち長時間灯る品質の良さで、当時から高評を得ていました。特に、参勤交代の度に江戸に持参され、禁裏、公家へ献上したり、諸国大名へ売られたりと会津藩の貴重な物産として異彩を放っていました。また、かつて貴族階級など身分のある人々の間で、結婚式に一対の絵蝋燭を灯し、結びの盃を挙げた事から「華燭典」という言葉の由来とも言われています。会津の漆は天正年間、芦名盛信(あしなもりのぶ)によって漆の木の栽培を奨励されたのが始まり。同時にその漆の実から採取される蝋を利用してろうそく作りも興った。その後、蒲生氏郷(がもううじさと)が会津にさまぎまな技術者を招き、会津民芸の域にまで高めた。それが会津絵蝋燭だが、とくに武家社会で珍重されてきた。菊や牡丹・梅などの艶やかな絵柄が描かれているのが特長で、今は漆ではなくハゼの実から蝋をとり、今でも一本一本手作りされている。とりわけ品質が堅牢(けんろう)、火をつけても長持ちするので、実用価値も高い。主に神仏用のお灯明だが結婚式の演出に選ぶ若い人達も多い。

という会津ではかなり由緒正しく伝統のある工芸品でこの絵蝋燭の体験は本物の持つ実力と味わいをしっかり感じることが出来ました。
今回お世話になったお店は「ほしばんロウソク店」さん。一見化粧品店に見えますが、店内に入ると美しく華やかに彩られた蝋燭がずらりと並んでいて目を見張ります。
 ほしばんロウソク店
こうして本物の油系でない蝋燭を見るのは初めての管理人は店主様の話に耳を傾けたのであります。さて、おそるおそる「体験は出来るのでしょうか?」とパンフレットを持ってお伺いしたところ快く「どうぞどうぞ!」と案内していただけました。
らせん階段を上がって2階について工房を見学。歴史や作り方などの説明を丁寧にしていただいていよいよ絵付け体験。

見本の絵蝋燭があるけど子供たちにはとても無理だ!と思ったらおかみさんが「何でも好きな絵を書けばいいんだよ〜」と優しく一言。練習用の紙にとりあえず書いてみてからゆっくり書いてください。と言っていただいた。
喜んだ子供たちは桜の花びらや花などを書き出し、綺麗な絵蝋燭が出来上がりました。
 
 

会津若松市という地名は「おはらしょうすけさん」や「白虎隊」などで知ってはいましたが、こうして伝統工芸を体験し、地域の人々の優しさに触れることによって、その伝統の大切さや人とのふれあいの大切さを改めて知ることが出来ました。
歴史のある土地ではその伝統が延々と継承され、根付いていてその伝統を心から大切にしている人々がたくさんいらっしゃいました。
H氏御子息の結婚式で出かけた東北の旅。貴重な経験と忘れてはならない何かを見つけることが出来た旅でした。また機会があったら訪れてみたい素敵な街でした。

さ、明日からは仕事!のんびり気分を一掃して仕事しなくちゃ!と気を引き締める管理人であります。